このコラムでは、身近な生活の中で活用されているUXデザインを紹介しています。
写真は、都内某ビルのトイレの出入口です。ドアノブがなく、代わりに金属の板が貼られています。これは、ここを押せという暗黙のメッセージであると同時に、ドアを引いて開けようと思わせないための工夫です。
ささいなことではありますが、押して開けるドアを引いて開けるものと勘違いしてドアが開かない状況は、人間にとって不愉快な事態です。このささいな不愉快さを回避するために、絶対に操作方法を誤解させないデザインとしてこのドアは作られています。