「UXトライアウト」はUXデザイン手法をワークショップ形式で学ぶ2時間の体験型講座です。本講座では、ユーザーの仕事や生活の様子を観察して日常行動や状況を把握する手法「観察調査」を学びます。
この講座について
「UX(ユーザーエクスペリエンス)」という言葉は、昨今はIT業界以外でも耳にするようになり、関連書籍も数多く出されるようになりました。しかし実際のものづくりの現場でのUXデザイン実践の具体的なイメージをつかめず、実践に踏み切れないケースも散在しています。
「UXトライアウト」は、UXデザイン手法をワークショップ形式で学ぶ体験型講座です。実際に手法を使って成果物を完成させることで、具体的なイメージをつかみ、実際のものづくりの現場で実践していただくことを目的にしています。
今回は、ユーザーの仕事や生活の様子を観察して日常行動や状況を把握する手法「観察調査」を学びます。
本講座はUXについて体系的に学ぶ機会の少ないIT系中小企業・フリーランス・学生の方を主に想定しています。初心者の方も改めて学び直したいとお考えの方も、ぜひ本講座にご参加下さい。
観察調査とは
観察調査とは、ユーザーまたはそれに近い属性の人の仕事や生活の様子を観察することでユーザーの日常行動、生活環境、価値観などを把握するUX調査手法です。インタビュー調査ではユーザーに自覚のない事柄についての情報は得ることができないため、観察調査によって把握します。
上位下位関係分析とは
上位下位関係分析とは、インタビュー調査や観察調査の結果を個々のエピソードに切片化した上で「このような行動をとるのは〇〇したいからであろう」という観点で類似性のあるもの同士をグループ化し、行動〜具体的ニーズ〜抽象的ニーズの全体構造を明らかにする質的データ分析手法です。
UXデザインとは
UXデザインとは、まずユーザーに提供したいUX(ユーザーエクスペリエンス、利用体験)を定め、その手段として製品やサービスを設計するものづくりの方法論です。UXの正確な定義は国際規格ISO9241-210:2010によって規格化されていす。
当日の流れとタイムスケジュール
当日は前半に講義を行い、後半に実習で一連の課題を行って理解を深めていただきます。(全2時間)
- 講義:UXデザインとユーザー調査
- 講義:観察および上位下位関係分析の進め方
- 実習:観察と上位下位関係分析を体験する
- まとめと質疑応答
期待できる成果
- UXデザインとはなにかを理解できる
- 観察調査のプロセスを理解し、仕事で実践できるようになる
- ユーザー本位のものづくりを行うことで製品やサービスの満足度が上がる