「UXトライアウト」はUXデザイン手法をワークショップ形式で学ぶ2時間の体験型講座です。本講座では、ユーザーの製品を使う様子を観察することでUXに関わる良否を判断する手法「ユーザーテスト」を学びます。
この講座について
「UX(ユーザーエクスペリエンス)」という言葉は、昨今はIT業界以外でも耳にするようになり、関連書籍も数多く出されるようになりました。しかし実際のものづくりの現場でのUXデザイン実践の具体的なイメージをつかめず、実践に踏み切れないケースも散在しています。
「UXトライアウト」は、UXデザイン手法をワークショップ形式で学ぶ体験型講座です。実際に手法を使って成果物を完成させることで、具体的なイメージをつかみ、実際のものづくりの現場で実践していただくことを目的にしています。
今回は、ユーザーの製品を使う様子を観察することでUXに関わる良否を判断する手法「ユーザーテスト」、およびユーザーテストに短納期低コストで実施するための工夫を盛り込んだ派生的手法「アジャイルユーザーテスト」を学びます。
本講座はUXについて体系的に学ぶ機会の少ないIT系中小企業・フリーランス・学生の方を主に想定しています。初心者の方も改めて学び直したいとお考えの方も、ぜひ本講座にご参加下さい。
ユーザーテストとは
ユーザーテストとは、ユーザーまたはそれに近い属性の人に試作品や完成品を試用してもらい、その様子を観察することでUXに関わる良否を判断するUX評価手法です。UXに関わる良否はユーザーの内心にある判断基準によってしか判断できず、また設計者とユーザーとでは内心の判断基準が大きく異なります。そのため、UXデザインではユーザーテストが重視されます。
アジャイルユーザーテストとは
アジャイルユーザーテストとは、ユーザーテスト手法に短納期低コストで実施するための工夫を盛り込んだ派生的手法です。アジャイルユーザーテストの名前はソフトウェア開発の方法論のひとつ「アジャイル開発」にちなんでいます。アジャイル開発では1週間〜1ヶ月おきに動作可能な試作品をリリースするとしていることから、アジャイル開発の開発周期に合わせてユーザーテストを繰り返し行うためにアジャイルユーザーテスト手法が開発されました。
UXデザインとは
UXデザインとは、まずユーザーに提供したいUX(ユーザーエクスペリエンス、利用体験)を定め、その手段として製品やサービスを設計するものづくりの方法論です。UXの正確な定義は国際規格ISO9241-210:2010によって規格化されています。
当日の流れとタイムスケジュール
当日は前半に講義を行い、後半に実習で一連の課題を行って理解を深めていただきます。(全2時間)
- 講義:UXデザインとユーザーテスト
- 講義:アジャイルユーザーテストの進め方
- 実習:アジャイルユーザーテストを体験する
- まとめと質疑応答
期待できる成果
- UXデザインとはなにかを理解できる
- ユーザーテストのプロセスを理解し、仕事で実践できるようになる
- ユーザー本位のものづくりを行うことで商品やサービスの満足度が上がる